部下から、「実は、ADHDなんです」と相談を受けたあなた。
(俺に言われても・・・
一体、君は何をしてほしいんだ?)
と、思う方が多いのではないでしょうか。
今回は、部下がADHDだった場合の対応についてお話していきたいと思います。
そもそも部下がADHDだとどうなるのか。

ADHDとは、注意欠陥・多動性障害のことを言います。
そもそも、ADHDってなんだ・・・
という方は、ADHDについて解説している記事があります。
詳しくは、そちらをご覧ください。
部下がこのADHDだった場合、次のような症状が現れます。
・同じミスを繰り返す。
前にもした、同じミスを繰り返します。
何故、同じようなミスを繰り返すのか?
それは、本人が注意力が保ちたくても保てないからです。
どれだけ注意をしていても集中力が保ちたくても保てない状態になってしまっています。
ADHDの不注意の症状です。
・課題、仕事を期限までに終わらせない。
指示した期間までに仕事を終えることができません。
理由は、物事を順予立てて取り組むことが苦手だからです。
複数の仕事に取り組むのが苦手で、仕事がどんどん溜まってしまうこともあります。
あとは、落ち着きたくとも落ち着けずソワソワしてしまい仕事に集中できないということもあります。
ADHDの不注意の症状と多動の症状によくみられます。
ADHDの部下への3つの対応。

それでは、ADHDの部下をうまく動かすにはどうすればよいのか?
3つの対応があります。順番に説明します。
①指示は見える化する。
ADHDの部下に指示するときは、簡潔に目に見えるようにしてあげます。
例えば、やってほしいことなど口頭だけで伝えるのではなく、
同時にメモに書いて渡してあげたり、メモの代わりに机に付箋で貼ってあげるなどしてあげるとやりやすいです。
そうすることによって、不注意で頭に入らず聞いてなかったということが減ります。
本人は、上司の指示を注意して聞こうとしても注意力散漫になってしまっている場合はどうしても頭に入らないことがあります。
できれば、指示は1つずつにして無理のない時間設定もしてあげると尚良いです。
②ミスしても責めない。
ごめんなさい!
またミスしてしまいました・・・
またか・・・
一体、何度同じミスをするんだ・・・
と、普通ならなってしまうところですが、決して責めないであげてください。
本人は、同じミスをしたくてしたわけではないからです。
では、責めないでどう対処するのがいいのか。
まずは、何故そうなったのかの事実確認をします。
同時に、言い訳も聞いてあげるといいでしょう。
そうすると、ミスの原因がわかるので、その原因を一緒になくしていけば自然とミスは減るでしょう。
逆に、「いいよいいよ、大丈夫」とミスを放置するのはあまりよくありません。
甘やかしてもミスは減らないので、事実確認をしてしっかり注意しましょう。
それに、「自分は、期待されていないんだ。」と、落ち込んでしまう場合がありますので気を付けましょう。
③些細なことでも褒めてあげる。
ちょっとした気遣いやミスが減ったことなどでも、さりげなく褒めてあげましょう。
そうすると、本人のモチベーションや仕事のパフォーマンスが上がります。
「よく気付いたね、ありがとう。」や「最近、調子がいいみたいだね。」など、その一言があるだけで心が救われます。
それに、ADHDだと、どうしても情緒不安定になりやすいです。
何かしらの理由で落ち込んでいても、ポジティブな声掛けをすることによって、気分が上がることもあります。
是非、試してみてください。
ADHD部下への3つの対応、まとめ。

1、指示は目に見えるように。
2、ミスは責めずに、事実確認を。
3、些細なことでも褒めてあげる。
また、ADHDは気分が定まらずに情緒不安定の傾向が強いです。
落ち込んでいる様子が見られたら、自然に声をかけてあげるとよいでしょう。
以上、部下がADHDだった場合の対応でした。
もし、部下にADHDの方がいたら是非実践してみてください!